聖書さんぽ
士師記

士師記:王なき時代と救いへの叫び

士師記 士師記1〜21章
士師記:王なき時代と救いへの叫び

ヨシュアという指導者を失ったイスラエルはどうなるのか——士師記は、罪を犯し、敵に苦しめられ、主に叫び、士師によって救われ、また罪に戻るというサイクルを描きます。しかもこのパターンは繰り返すたびに壊れていき、士師自身の姿もどんどんグレーになっていきます。今回のエピソードでは、最初の模範的な士師オテニエルから、左利きのエフデ、女預言者デボラとバラク、ぶどうの踏み場に隠れる臆病なギデオン、そしてナジル人の規定をことごとく破るサムソンまでを追いながら、ヤエルが敵将の頭を砕く場面に響く創世記3章15節の約束、ヘブル11章がギデオンやサムソンを信仰者として数える恵みにも目を留めます。「王がなく、それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた」という結びの一節にこそ、御言葉で民を導く真の王、イエス・キリストへの期待が込められています。

その頃イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた